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ここが楽園であるならば

予備校に通っていた6月ごろにたまたま聞いた歌が頭から離れず、気持ちよくなって線路を覗き込んでた。

 


もののけ姫

 

 

私の頭はすっかり弱ってしまったのでどこまでが現実だったかわからないが、いつのまにか景色の良い屋上にいるなんてことはあなたが思っているよりよくあることなのだ。

 

予備校に行かせてもらってるくせに甘えるなといった意見はもう本当にその通りなのだけど、壱、弐の、参で線路の上へ飛び込むのはちょっと見たくないので、ちょっとした気分転換の方法を提示したい。だだだだだだだだだ。 

 

 

1:  お散歩をしませんか

 

お散歩は本当におすすめです。いい効果がたくさんある。

 

まず単純に、体を動かすという行為が重要であります。座りっぱなしはまじで体に悪い。わたしは浪人中に三回ぎっくり腰になった。なに笑ってんねんおいまじで痛いんやで、えっ、笑ってないって?バンテリン送りつけるぞ、よく効くぞ、震えて眠れ。

 

 ふう。

 

勉強しているとどうしてもわからない問題が出てきてそのことで頭がいっぱいになり何も手につかなくなることがある。そういう時にちょっとお散歩すると、何か別のアプローチを思いついたりその問題を忘れられたりする。

 

わたしはお散歩で公園に行くことが多かった。公園には幸せそうな家族連れが楽しそうに遊んでいて、だんだん私から離れていく。何か危険を感じたのでしょうか、私は深く傷つきました。うそです。こっちもあったかい気持ちになれます。いますぐ勉強やめて結婚したくなります。愛で地球を救いたいとか言い出して一週間ぐらいネタにされます。気を付けてね。

 

2:  暗すぎる歌を聴こう

 

浪人中は本当に精神が不安定になる。そこで好きな歌を聴いて気分転換しようと考える人は多いと思う。しかし、気分を上げるために曲を聴くことには危険が伴う。

 

地盤が緩んでいる土地に無理やり高い建物を建てるのは危険極まりない。浪人生は音を立てて崩れるのが特技であるが、そういう建造物はお隣の大国に任せておこう。

 

それなら地中深くにシェルターを作ってしまえばいい。重心低すぎて揺らぎようがない。しかも真っ暗でじめじめしているから浪人生にぴったりだ。

 

暗すぎる歌を聴けば、「いやおれそこまでおちこんでないわ」と思えることもある。だいぶ気が楽になる。きのこ帝国とかおすすめです。大好きです。

 

 


きのこ帝国 - 明日にはすべてが終わるとして

 

 

 

 

ほかにもいろいろ気分転換の手段はあるが、今回はこの辺にしておこう。腰が痛くてもう限界です。バンテリン返してください。

 

 

では。  

 

 

 

かまいたち

 

 

 

 

 

僕たちは疲れ切っている

 浪人が決まった皆さんのほとんどはこれから予備校に通って人じゃなくなる。

まともでは生きていけない。赤本を歩きながら読んで、「あーなるほどねそこでベルヌーイの定理使うわけね。はいはい納得したわー」とか言ってないと息の根止められる。

それにいかれているのは予備校にいる大人も同じだ。あそこで何十年も働いていられるのは彼らがすでに卍解済みだからだ。「授業終わったら気軽に質問来てねー」って言ってたのに実際来てみたらこの霊圧はなんや。お前は藍染か。さっきのメガネはどこ行った。

まあとりあえず何とか生き延びて無事に大学生になった私が、いろいろ紹介します。


 
1:初日はやる気がみなぎってくるけれど
初日は勉強したくてたまらなくなる。この気持ちで続けられたら合格とか余裕っしょ!こんなやる気あるの自分だけやろ!この前受験失敗してそれなりに落ち込んで、まあ予備校始まるまで遊びまくってたけど卒業旅行も行ったけどそれなりに覚悟してここに来たんだ!おれは第一志望は譲れないんだ!ここには勉強しに来たんだ!初日から自習室で最後までべんきょうしたるでええええええええ

無理です。

無茶はやめてください。めっちゃ勉強できる医学部志望の多浪に囲まれて消されます。あの人たちは目が据わってます。派手な動き(勉強)してると危ないです。

友達といっしょに予備校に入ったあなたはその子としゃべってたら一日目終わってます。閉館時間30分前に焦って自習室に戻り勉強した気になって帰宅することでしょう。

ぼっちで入ったあなたは私と同じでなかなかの逸材です。廊下でしゃべってるちゃらついた奴らを見下しながら静かに自習室に入り「時間はすべての人間に平等だ。あとはそれをどう使うかだ。」とかぶつぶつ考えて、気づいたらノートがよだれまみれになってます。

初日はみんなそんなもんです。飛ばしすぎると六月の半ばぐらいに頭の奥から変な声が聞こえだして急に東南アジアに行きたくなります。親に泣かれます。気を付けてね。
 
2:友達はつくるべきか
後になってわかることだが、友達をつくるべきかというのは非常に重要な問題になってくる。
浪人生にとって最も重要なのはどうやって「精神を正常に保つか」に尽きる。夏休みが来れば(浪人生にそんなものがあるのかは別として)あなたが勉強しなくなるのはわかっているのだが、精神崩壊してしまうともうどうしようもない。

本気で勉強しているあなたはおそらく夏休みの中盤に何かが壊れかける音が聞こえるが、その時一人でダムを修復できるだろうか。そんなときにどうでもいいことを言い合える友達がいると、とても助かる。今日は勉強やめて君の名はでも見に行くかって思って、いややっぱそれはやりすぎか、ポケモン観にいこってなる。

でも友達は選んだほうがいいと思う。まじで何もしない人間というのは存在する。浪人するのには様々な動機があるが、親の体裁を守るためにいい大学に入るよう強要されている息子に勉強する気など起こるわけもないのだ。その人たちにはその人たちなりの苦悩があるのだろうけど、本当に合格したいならあまり関わるべきではないと思う。

”いい”友達を少数でも持つことができたら精神状態の管理はかなり楽になる。これは間違いない。すれ違う時にちょっと話すだけで気分は変わってくる。浪人においてもともとの頭の良し悪しはそこまで大きな問題ではない。精神衛生の管理に成功した人間が受かってくるように思う。

3:浪人で最も苦労するのは勉強ではなく人間関係
これは友達を作るという選択をした人に当てはまる事柄である。予備校は狭い。毎日通っていれば、話したことはなくても大体の顔は覚えてくる。それが知り合いの知り合いだったりすると、いつの間にか交友関係が広がっている。別に悪いことではないと思うかもしれないが、私の経験上あまりにも知り合いを増やすのはおすすめしない。浪人していると、必ず、精神崩壊する人が出てくるが、その影響を受ける可能性を自ら高めることになるからだ。

そういう人の多くは、程度の差はあれどうまくいかないことを他人のせいにして道連れにしようとしてくる。その対象があなたになることだって十分にある。そんなもの無視すればいいと思えるのはまだあなたに余裕があるからだ。

多くの人は秋ごろの模試で成績が振るわず、(ほんとはそんなに気にしなくていい)今までの短い人生を振り返り、おれには才能がなかったんだ父さん母さんこんな息子でごめんなさいとか考えつつノートをよだれまみれにしちゃうわけだが、ここで普通の人間の皆さんは、ペースは落ちても勉強を続ける人と、いろいろ理由をつけて志望校を下げ勉強しなくなる人に分かれる。

後者の人たちは朝から晩まで言い訳を考え続け自分を納得させようとしているから、割としっかりした理論武装をしてくる。精神が弱っているあなたがその言い訳を聞いたら、それも一理あるんじゃないかと思ってしまう。いけないとわかっていてもあたまの片隅で勝手に言い訳が構築されていき、だんだんと無視できない容量になってくる。

頭の中で言い訳が膨らんでくるのは友達が少なくても(いなくても)ある程度は起こることだ。だからこそ外部入力による事態の増幅は避けるべきだと思う。

 

浪人すれば第一志望に合格できるなんて甘すぎる。腰を据えて勉強する前に片づけなければならないものがたくさんある。そのほとんどが人間関係から発生するものだ。予備校にいながら人間関係を無視するのは、まともな人間のあなたにとっては非常に難しい。

 

しかし浪人生にだって楽しいことはあるし、予備校はうまく使えばなかなか良い環境であることも間違いない。それらはまた別の記事で述べたい。

 

とにかく浪人生は疲れ切っている。来たるべき大人の人間関係の憂鬱を先行デモ体験しているわけだ。



単語帳に線引きまくってるのに英語で道聞かれたら逃げ出しちゃうのが浪人生です。からかうと発狂します。温かく見守ってください。

 

では。

 

                                  かまいたち